「<旨さ>のなかみを説明」、「<旨さ>の引き出し方」の知恵とノウハウ
 「<旨さ>のなかみを説明」、「<旨さ>の引き出し方」の知恵とノウハウ。

 そこのところ、どこまで承知しているでしょう、か。そうしたことに気がつかせてくれる記事を一点。

 道内配布の夕刊に「地酒の引っ越し」が、「今日の話題」欄に掲載。

 要旨を抄出すると、岐阜県中津川市にある造り酒家さん・
 そこが、「東川町が今年11月に稼働を目指す公設民営の酒屋の運営を担う」と。

 その理由。
 「西日本産の酒造好適米(酒米)の品質が温暖化で不安定化している」。
 以上に加えて「十分な醸造期間が確保できる北海道の冷涼な気候が決断の決め手になった」。

 「<旨さ>のなかみを説明」の前に、地元民は「なにがどう旨いのか」。それを意識していないではないか。
 他方で「<旨さ>の引き出し方」の知恵とノウハウという点に、その豊富化や開発能力を「持たぬ」と申すより「放棄」してはいましか。

 酒造家の経営者の弁。
 「道産の酒米(略)『本州産と比べて遜色ない』」と「自信を深めている」由。

 記者氏は
 「大雪山の伏流水と、その水で育った東川米で醸す酒はどんな味わいになるだろうか」と書く
                            (200207 『北海道新聞』夕刊)。