「読者談話室」三題 『世界』2019年6月号
「読者談話室」三題 『世界』2019年6月号
 「生き方を育む防災教育」「非正規雇用増加」「おれおれ政治」 「読者談話室」三題

 多発する自然災害によって先のみえない不安な実社会を生きる高校生にとって、地理教育は「命と向き合う」ことを教えながら、「生き方」を育む「防災」を学ぶことにほかならない。(川瀬正久「GISで散り教育がかわる」)



 (伊東光晴著「アベノミクス病理の淵源」 『世界』2019年5月号 を読んで)安倍首相は非正規雇用の増加には触れず、総雇用者数の増加をアベノミクスの成果と声高に主張する。「目先の景気浮揚に頭がいっぱいで、喫緊の課題を先送りする安倍政権がこのまま継続してよいのか、国民一人一人が真剣に考えなければならない時ではないかと思う。(福島正純「非正規雇用の増加は将来に禍根を残す」)

 その言葉の呪文化をはるかに大規模に行ったのが安倍政権だ。北朝鮮のあり得ないミサイル攻撃という「国難」をパニックによる呪縛で。政治と官僚の規律崩壊という現実を忘れさせ、
 また、アベノミクスの幻想で国民が生活不安の現実に対処するのを困難にし、企業による企業のための国を、数千年の歴史をもつ誇り高い国と信じさせ、票をかきあつめて選挙に勝った」(秋田圭介「オレオレ詐欺なみのオレオレ政治を撲滅せよ