支えるコトができず 優佳良織工芸館・道新朝.


支えるコトができず 優佳良織工芸館・道新朝.

 訪問したのは1988年3月.織り元さんに講演のためお運びをいただく要請であった.

 駅前からハイヤーでかけつけ、しばし歓談させていただいた.「染色工芸の確立」.

 植物からひきだす染色技術で、高級感のある工芸品をあいつぎ世に送り出されている.

 国際染色美術館を敷地内に併設しており、雪氷博物館を訪問したのは2015年のことであったと記憶する.

 織り元の逝去後、ご子息が市長候補に立起されるなど、地域経済人としても嘱目されたご一家.

 北海道の工芸品と申すとアイヌ民族の工芸品.
そうしたなかで移住者子孫による本道の風土・資源を資産にした逸品.

 <高級>&<高価>の評価はあるも、そこのところが<道民のフトコロ><道民の価値観>では支えられなかった、か.

 2016年12月1日.
長期休館のはじまった日とされる.再建にはどのような哲学と価値観の転換、蓄積がもとめられるのであろうか.

 ネクタイ、テーブルクロス、本の栞.
家に数点.道内の経済、文化人ならそれほどの支持力が不可欠、か.