七福神の創造力&想像力 二葉の里歴史の散歩道・広島


七福神の創造力&想像力 二葉の里歴史の散歩道・広島
 このシリーズの終章に、「七福神の創造力&想像力」.
 
 「創造力」.
 こちらは、二葉山・尾長山の山麓に中・近世の移行期に<鬼門>を提示してみせた政治権力の<創造力>.
 <鬼門>を現代において、区画整理事業の哲学の一として、<超合理的現世利益>に<七福神>の<物語>を具体化した<創造力>.

 「想像力」
 こちらの<力>は、応えて参加する<市民の想像力>.
 因みに記載.<七福神信仰>の意味あい.

 恵比寿(えびす)大漁豊作、商売繁盛
 大黒天(だいこくてん)五穀豊穣、家産増進、子孫繁栄
 毘沙門天(びしゃもんてん)財運を授け、大願成就を助ける
 弁財天(べんざいてん)芸能、学問の分野での成功、名誉を与えるとされ、金運・財運をもたらすとも
 布袋尊(ほていそん)人格円満、金運招福
 寿老人(じゅろうじん)長寿延命、諸病平癒、富貴繁栄、子孫繁栄
 福禄寿(ふくろくじゅ)子孫繁栄、富貴繁栄、健康長寿

 「(七福神が)現在のような形で人々に定着したのは江戸時代中頃」
 「享和=1801~3年間には、今の顔ぶれに落ち着いたという」.

 物語は江戸中期に創られた、七福神の庶民に対する働きかけ.
 可視化で表現できる<力>でもない.データで裏づけられる合理性が働いているわけでも、ない.

 しかし現実に、多くの市民が足をはこぶ、参加する.
 それは「夏休みラジオ体操会」の参加に、似たシステム.
 受け手の<市民の想像力>には、必ずしも合理的ならぬ要素を含んでいる.
 
 それは確かではあるも、他方で「<地域の創造力>を豊富にしている」との、思いをいだく.