普通=平凡であることに勇気をもつ アドラー著『人生の意味の心理学』


劣等感と劣等コンプレックス
 劣等感に優越感.多くの人が自身に感じてるこの意識.実は「上手につきあえば?」がキーワード.
 自身でならべる.「マイナスにはプラス」「敗者には勝者」「沈むには浮く」.
 哲学者にして評論家の岸見一郎さんは、「ただのおもいこみかも」「多くの人は自分で自分を騙していないか?」、と.そう問いつつ他方で、「人間であることに劣等感をもつのは、自身が傷つくことを恐れているのかも」、と.

優越感と優越コンプレックス
 岸見さんは「(優越感は)実際よりも自身が優れているように見せかける」「他者からどうみられているかを非常に気にする」と説明.
 「自分の理想を高くする」なかで、劣等感も優越感も「見かけの因果律をつくり、現実から逃れること」と見る.

 かくて、「劣等感と劣等コンプレックス」「優越感と優越コンプレックス」は、背反するように見えて実は結節しているとも.

普通=平凡であることに勇気をもつ
 番組の紹介HP.「『いかにして生きていけばいいのか』に、明確なイメージをシンプルに提示」と記載. http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/51_adler/

 「劣等感と劣等コンプレックス」はもとより、「優越感と優越コンプレックス」にも拘泥されない「人生の生き方」.

 「普通=平凡であることに勇気をもつ」.なんとなく多くの人がかかえる「劣等感」について、「自らの劣等感への向き合い方」を実践的に示すと、言えようか.(161012 NHKETV 『100 de 名著』)