ヌサ.・オマ・イ 幣舞 Nusa-oma-i


旧名ヌサ・オマ・イ 「Nusa-oma-i」
 幣舞は、アイヌの人たちに伝わる地名「ヌサ・マイ」に由来し、ヌサ・オマ・イ=幣場・ある・処の意です。幣場は神まつりのため、柳の皮をはぎ、先をけずって房状にしたイナウ(木幣)を、並べた所です。

単数=イナウ 複数=ヌサ
 あるとき幣舞橋の上流に、石灰質の岩があり、木幣が流れついて、この岩に抱かれるように見えたとする説、
 橋をみおろす丘陵に幣場があったため、とする説があります。
 木幣は、関東では「削りかけ」とも言われ、二本以上複数となったとき「ヌサ=幣」と呼び幣を祭るところを「ヌササン」=幣棚として敬われます。
 →佐藤直太郎「幣舞の語源について」(『佐藤直太郎郷土研究論文集』 釧路叢書第3巻 釧路市発行)