160215 「売家と唐様で書く-前-」
160215 「売家と唐様で書く-前-」 No452
 江戸時代中期の川柳です.「売家と唐様で書く三代目」.
 聞いたことがありますか?.「売家」は<身代をつぶすこと>、「唐様 からよう」は<漢字、しかも中国風書体>で、「売却します」の貼り札をすることです.



そう言われてみると北條、足利、徳川や本願寺は3代目に傑物を輩出、8代目は<中興の祖>と<刮目=かつもく>されています.
自営業の経営家庭で、後継者育成の喩えに、この川柳はもてはやされた時代があります.



「創業者の祖父に始まる経営も、孫の三代目になると心得違いがおき、経営が左前」、つまり「衰微の恐れアリと、戒める思想」.
 三代目のことを、<創業者の死角>というのだそうです、よ.