病魔退散 祇園祭
 病魔退散 祇園祭.
 京都、音の風景の一場面.「動く美術館」とされる、山鉾が動く.

 場面は「都をどり」から、はじまった.京の都に夏をつげる、か.
 八坂女紅場学園.芸妓が稽古に通う.「女紅場」に「にょうこうば」と、仮名がふってあった.
 美しい音色を出すため稽古を積む.後継者育成の「守り継ぐ伝統の音」.

 京都・西陣.
 機(ハタ)を織る.織子の筬(おさ)を通し、糸を交差するバタンの音.
 爪先を凹凸にヤスリをかけて、糸をあやつる日に数センチの織り幅、根気の仕事.

 伏見・造り酒
 杜氏が蒸し米に、麹をまぜて発酵の過程で、<酒造り歌>.

 南観音山鉾.
 夏がくると、ハヤシの稽古がはじまる.連夜、つづく.
 鉦で10年、幼少からの稽古で、世代間があつまる.
 夏の暑いときに、二日がかりで、汗して組み立てる.
 
 なんのために.
 病気退散の<祇園祭り>.経営体が縮小すると、祭事は不能に.経営が健在は地域の支持があるということ、か.
 伝統的在来工業、中小企業の集積、京都ならではの営為.