石井妙子著「現代の家系 4」
石井妙子著「現代の家系 4」。今回は堤一族。滋賀県の旧愛知郡八木荘村下八木が、グループの創業者・康次郎が20歳まで過ごした村であるという(396p)。

 母方、祖母方とも上林一族の出で、近江商人として裕福な家であったとする(398p)。因みに家康は、信頼する家臣の井伊直孝を彦根に据えて、ほかの土地は細かく細分し、琵琶湖から強大な大名が生まれぬようにしたという。(『文藝春秋』 2011年8月号所収)

 この文を読んで、閉館した赤坂プリンスホテルがその後も、大震災による被災者を受け入れている理由がわかった。もっとも、いかなる方のために開放しているのか、知るよしもない、が。