吉本哲郎著『地元学をはじめよう』。
吉本哲郎著『地元学をはじめよう』。熊本県水俣市で、水俣公害後の地域復興に取り組んだ、実践例。

地名が病名にもなった水俣病。その発生地で「もやい運動」にはじまり、地域での「あるある発見」活動に着手。

地域の水脈をたどる活動は、企業活動による廃水で発生した問題が、実は水脈に依存する住民生活のなかにも潜在してはいないのかとの、問いか。

法学部出身の自治体職員なら手がけない課題かも。農学部の《モノつくり思想》が開花した。岩波ジュニア新書の一冊。