東洋哲学
 地元の新聞。26日朝刊に宗教学者の山折哲雄が登場して、世界同時不況、経済危機を論ずる。

 山折は申す。経済学者は「経済循環」ということをいうが、それって「無常観」ではないかと問い、山もあれば谷もあるとは言いながら、まっしぐらに落ちてゆく西洋規範に呪縛されているーと、解釈する。

 「売れ行き不振、赤字、人減らし」を企業はいい、評論家は、「まず内部留保、次に役員報酬の削減、ワークシェアリング」。

 それなりに長く続いた良かったときの利益には触れず、一年の赤字で会社がひっくりかえるか?、あすがなきように申される、が。
 
 『文藝春秋』2月号。原英次郎著「大不況に生き残る実力企業13社」は、資金力、技術力、海外市場発掘能力のノリシロを問う。

 山折氏の論も、原氏の論も、どちらも正しく、会社の赤字主唱は、「公的資金注入を待つ話」なのかと、おもうが。