右近の桜 左近の橘。柑橘類=かんきつ類で、知られるが。

 今朝の「日めくり万葉集」。「時じくの 香の菓実を畏くも
残したまへれ (抜粋)」大伴家持 (巻18・4111) 。ここにある「香の菓実」が橘であるという。

 要はみかん。甘さ、かぐわしさ、明るさ。これは機能。他面、常に緑、実がなって、その実が次に実るまで樹にとどまるという継承性。「連続の思想」が、橘を貴種とする。

 みかんの一年を目にすることがないから不明ながら、「連続の思想」。なるほどねー。