北海道「環境宣言」。
 北海道「環境宣言」。今夏の北海道洞爺湖サミットにあわせて策定されたものらしい。
 新聞の見出しによると、「CO2削減 国上回る目標」。「一日のごみ 80グラム減」「一生の間に一人30本植樹」などが示されている。

 サミットが北海道であり、ポスト京都議定書の策定で、本邦政府は議長国として国際政治をリードしたいが、その「お膝元」でと、いうことか。

 企業や道民に守るようにと言うよりも、産業や生活の構造を環境にやさしく、省資源型に誘導することで、コスト削減や独自の製品開発に誘導しようと言うなら、わかる。

 でも、目標は産業や道民に示したもので、策定した北海道がそのように「地域を誘導するもの」では、なさそうである。そもそも、各人が生涯に30本の木をうえることは可能であろうが、その植えた木を誰が、どう管理しようというのであろうか。そこのところが、見えてこない。

 そもそも現職の女性知事。雇用創出を旗印に通産官僚から選挙を制したが、そのまえに炭鉱をスクラップして、多くの失業者を出したことを追認していた。国はサミットにあつまる報道陣のために、28億円のプレスセンターを建設するも、終わると解体の計画と別なところで報じられた。この28億円、地域の将来にわたる、有益な投資ということになるのであろうか。