お出かけに靴下
孫娘と婆ちゃんの会話。電話の向こうで交わされているらしい。「お出かけのときにねー、靴下はいてるよー」。婆ちゃんは苦笑するらしい。

 さきごろ、孫にはめさせようと毛糸の手袋を編んでやっていたが、届いた知らせの電話が「お出かけに靴下」。
 外出を「おでかけ」と評するのは上品ながら、せっかくの手袋を靴下したとは、これいかに。

 そこで、思い出した。いつぞや「犬のクツ」、一足と勘定するか、二足と呼ぶか。 どうも、前足は手袋、後脚にはかせるは靴なりや。前足は「はめる」が正しく、後ろ脚は「はかせる」というべきや。