マーケティングのオリンパス。
2題。
一つは、オリンパスPENというブランド名を復活させたオリンパス。
誰もそう呼ばないが実はマーケティングのオリンパス、であるという話。
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/history/lecture/vol1/index.cfm
まぁここにみんな書いてあるのだが、先日亡くなった米谷氏の講演。
・カメラの購買層は、女性がそれまで50人に1人だったのが、オリンパス・ぺンの登場によって、3人に1人になった。
・一眼レフOM-1, -2の開発をしている間に、コンパクトカメラのシェアが36~7%→35%に2%下がり、その危機感で米谷氏が再び呼び戻される。
・そして生み出されたXAは、女性好みの愛らしい卵型、がスライドさせると男性好みのメカニカルなレンズ廻りが姿を見せる、というコンポジット。
だからオリンパスのカメラは、いつだって女性のことを忘れないし、絶えず販売実績を分析してるし、先人の歩みをいつも念頭に置いてる。みんな当時からだ。
「小型にしてどんな環境へでも」「他にないものを」米谷氏のフィロソフィの一端である、
標語のようになると何でもないことのようだが、その講演を読むといかに綿密な思考と試行錯誤をしてきたか、よくわかる。
だからこそ生き残ってきた。
EP-1, 文字通り全て、あてはまるではないか。
と同時に、背水の陣でもあろう。
米谷氏の血脈は今も生きている。