秋雨前線
猛暑日の多かった夏も終わり、
すーっと冷んやりした海風が袖口を抜けていく。

5日夜から秋の雨が降り出し暫く続くらしい。
先週は強い台風、北海道の震度6,7の地震と
災害続きを見る度に心が痛む。

全く連絡のなかった主人からメールが届き、
「北海道に旅行に来たが今週は帰れない。」とのこと。

彼は大地震がくるとは知らずに北海道に行った。
無断で家を出てから五日後に北海道から
「避難所生活をしている。」続けて連絡を貰う。

札幌に居るだけでは何と言う避難所か分からない。
私が行けば二人が困る。

今日から電車や飛行機が動くようになったので、
近い内に帰郷すると思う。

どんなに尽くしても信じても裏切る彼、
だから居なくても寂しくはない。

人は誰かと関わらなければ生きてはいけない。
私は穴が開いた心の内を自分で励ましている。

平凡に暮らせる幸せな日々に感謝し、
久しぶりにブルーの富士山を見ながら散歩する。

秋の雲はひつじ雲、黒い雲、白い雲さまざま。
万が一、この町に大地震がきたら大津波がくる。

来る来ないと騒がれる東南海地震がくれば、
津波タワーまで行く時間が足りない。

その時はその時で諦める覚悟はしている。
だからこそ人生を楽しく生きたい。

星も出ない暗い空の下で虫の音が聞こえて、
隣近所の子供の声もしない静かな夜である。

日の暮れの 少し短き 夜長月 肌を伝わる 心地よき風
Sakura1205

編集 sakura1205 : 大地震が来るとは何も知らずに北海道へ行ったようです。地震や台風が来ても全く気にしない性格です。私も主人が何を考えているのか分からないのです。
編集 まこちゃん : 北海道に旅行して、避難所生活?理解できないですねご主人のきもち。