春との別れ



昨日の曇り空とはうって変わり陽光の眩しい朝、
小鳥達は樹木の周りで賑やかに飛び回っていた。

海辺に向かい散歩途中に田圃を見れば既に田植えが終わり、
小さな苗が線を描いたように並びダンスを踊っていた。

濃緑の葉桜も、ざわざわ風に揺れ、
様々な樹木も濃緑になり、春も終わりを告げている。

やや黄緑色をした柿の葉さえもごわごわ硬い葉になり始め、
そろそろ白い花が咲く頃。

暑くなる予報も日差しはさほど強くはなく、
西風が吹いて過ごしやすい日中が2日続いている。

緑の風が吹く春も深まりを増してきた。
夕暮れ時に街中を選ばず畦道を散歩すると気分が爽快になる。

そしてベンチで休憩した時にふと昔の人を思い出していた。
「どこに居ても○○ちゃんは幸せに暮らして貰いたい。」と言う

○○君の言葉を思い出し、遠く離れても少女の頃から、
ずっと私を心の中で愛してくれた彼のことを。

こんな形の愛だってあるのだと彼に感謝をした。
彼が胃癌になったと叔母から聞いて心配はしている。

今となっては想い出の人になってしまい、
奥様に誤解されては困るので二度と会うことはない。

世の中には苦しみから這い出せない人が沢山いるはず、
平凡に生活できる私は幸せ者だと主人に感謝している。

水浸しになった水田、水嵩を増した川、
水辺で鴨や鴎たち、そして蛙が鳴きだせば賑やかな畦道。

日曜日で従妹から電話を貰い、
様々な事が脳裏を過り帰郷したい思いが募る。

編集 sakura1205 : 昔は気の短い人も年齢を重ねれば徐々に優しくなると思います。今夜は急に長女が泊りに来て忙しく動いています。亡き奥様の娘さんだから気を使いますね。いつも有難う御座います。
編集 sakura1205 : ハルさん、こんばんは。男性は年をとれば性格も丸くなりますね。
編集 ハル : もうすぐ6月。つい先日年賀状の当たりを切手に交換して来たばかりなのに。私も最近は平凡な日々に感謝しています。若い時は思った事もないのに。主人は来年の春退職して帰って来ます。最近は性格が随分丸くなったように感じるから喧嘩もしなくなるかな?