雨に濡れた桜


photo by sakura1205 from

先月31日に一足先に春を告げる緋寒桜祭りが今帰仁村で始まった。
夜の雨に濡れて遠慮がちに咲く小さな濃ピンクの桜も風情がある。

沖縄は梅の木がないので春を告げる花は緋寒桜と、
私なりに理解している。

あっという間に月日がすぎ、明日はもう節分と暦に記載され、
様々な所で節分用の豆を眼にする。

今日は、この冬一番の寒気が流れているため、
この寒さのピークを過ぎれば少しずつ寒さは和らぐ。

豪雪地帯の新潟のとある村に住む92才の一人暮らしの方が、
今でも雪かきをすると聞いて驚いた。

「慣れていますから」と言っても国でやって貰えたらと痛切に思う。
その方は実年齢よりもずっと若く見えた。

自分の力で色々な事をしている人は生き生きとし、
昔亡くなった父の面影と重ねてみてしまう。

一人で暮らして居ても精いっぱいに生きる芯の強さ、
あの92才のお爺ちゃんが今の私には眩しかった。

今日の沖縄は雲と雲が幾重にも重なり合い、静かに雨が降っている。
暖房器具が何もない分肌寒い感じがする。

故郷では、もう川沿いに菜の花が咲き梅の蕾が膨らんで咲きはじめる頃。
富士山、山々、そして海、今では遠い遠い夢の中の故郷。。。