くちなしの花  
今日は、二十四節気の1つ大雪で雪が激しく降り始める頃とされるが、
日本ではそれほど大雪になる時期ではない。

季節は、ちょうど初冬の中頃にあたり、
本土の日本海側では大雪が降る年もある。

大雪の期間の七十二候は、
初候 閉塞成冬(空 寒く 冬となる)天地の気が塞がって冬となる。

次候 熊蟄穴 (熊 穴に こもる) 熊が冬眠の為に穴にこもる。
末候 鮭魚群 (鮭の魚 むらがる) 鮭が群がり川を上る。

海は時化る日が多くなるが、ブリやハタハタが美味しく、
くちなしの実が真っ赤に実る頃。

白い花が次第に黄味を帯び、最後は茶色になるが、
くちなしの白い花は、生でも火を通しても食べられる。

白い花は美しいが、眩暈がするほどの良い香りがして、
その芳香は真夜中がいちばん強いらしい。

くちなしの乾燥させた果実は古くから黄色の着色料として用いられ、
栗きんとんやたくあん漬けに使う人もいる。

もち米でご飯を炊けば美味しいくちなしご飯ができる。
今頃は、くちなしが真っ赤に実を結び、かなりの数がつく頃だと思う。

本土に居なければ四期の詳しい事は判らない。
南の島は、日差しが出ると汗ばむ陽気になったけれど、
時節は少しずつ冬に向かっている感じがする。