南の島にふる雨
南の島にふる雨はしとしと静かで音もなくふる。
港に客船が入港してボーッと聞こえる汽笛も何となく寂しい。

モノレールの音もすーっと滑るように音もなく通っていく。
何時も雨のなかを外出する時、雨が傘に落ちても雨音も聞こえない。

沖縄に来てから18日が経ってしまい、
友達もできないまま再び10日後に引っ越しをする。

本土では秋たけなわの頃、沖縄に秋が来る日はまだ遠い。
沖縄の方が「季節感がない。」と言っていたけれど、
その人が気付かないだけで秋は必ずくると思う。

田舎や川辺に行けばきっと樹木の葉も紅葉すると思う。
もう少し涼しくなったらと秋が遠慮しているのかしら。

私と主人は、土用、日曜は別行動をし、
夕食に港街のマンションに帰宅後、夕食を摂る事が多くなった。

方向音痴の私は、色々な道を少しずつ覚えようと外出し、
土地勘のある主人はゲートボール仲間と遠い街まで試合に行っている。

引っ越し先の近くで色々な事を習えたり
勉強もできる公共の場所があると聞いた。

そこで勉強したり習い事をすれば友達も出来るので、
今からわくわくしている。

今日は、珍しく雨がふらない曇りの日曜日で買物を兼ねて、
ウチナーンチュ大会に来ていた人達に会い、
故郷を恋しがる気持が通じて嬉しかった。