もうすぐ秋ですね
狭い部屋は蒸し暑く、お布団も掛けていないのに汗で目覚めた夜明け前、
しらじらと辺りが明るくなる。

その頃は星も光って少し夜が長くなったと思いながら
再び眠った。その後朝寝坊して午前7時起床。

朝夕は虫の鳴き声の合唱になり、マツ虫か鈴虫か、判らないけれど
賑やかに聞こえて、もうすぐ秋だわ!と思う。

葉月下旬になっても日中は真夏日で太陽がじりじりと照りつけ、
冷たい物を飲食している。

棚田の稲穂も頭を垂れ、一足早く田植えをした稲穂は米粒が大きく、
そのあと田植えをした稲穂の米粒はやゝ小さい。

黄金色に実った稲穂の畦道を通ると青草い匂いが漂う。
暑い暑いと言っても吹く風が暖かな夏の風から涼しい秋の風に変わってきた。

買物に行くと梨、無花果、各種葡萄類、新秋刀魚、さつま芋、キノコ類、
秋の果実やお魚が出回ってきた。

夕方から主人と歩いて外食に行き、あちこちの店内を見て歩くのも
身長の高い彼と小柄な私では歩く速さも違う。

私は、1時間以上歩くと足も疲れるけれど彼は足が凄く速い。
家を出た時から帰宅するまで、思いやりのない彼に嫌気がさす。

夜の風は汗を流してくれ、
もう秋の風が吹いている事を身体で感じ、夏を惜しむように
蝉の声が微かに聞こえて夏が少しずつ遠ざかっていく。