美しい椿 
2010年11月19日
風も吹かぬ穏やかな朝、6時起床。
午前7時、可燃ごみを出した時、
びわの木に真っ黒に見えるほど雀が群がっていた。

鳴き声も賑やかで、まるで蝉が鳴いた時と同じように
うるさく聞こえた。

椿の花びらが一ひら二ひら咲きはじめ、
白や赤い花びらが辺りを明るくみせてくれる。

私に風邪をうつした主人は、何時ものように無断で消えた。
車の後部座席に外出着を布で隠して有るので

こんな事は昨日から判っていたが、彼のする事は止められず、
「どこかに行くの?「行かないよ、忙しいんだ。」
嘘をついて今朝も8時半頃、無断旅行に行ってしまった。

近所の婦人会等の友達が心配してくれても、
私は何時もと変わりなく生活をしている。

好きなように生きられる人は幸福だと思う。
色々な人に、お茶に誘われても主婦という立場を考えれば
男性とは行けずに必ず女性と出かけている。

彼は、62才で既に老人会に入会したので「老人会旅行」とも
考えられる。色々と詮索をするのは辞めよう。
それより自分の趣味に没頭したり、自由に生活できて嬉しい。

白い椿のように地味でも奇麗ねと言われる女性になりたい。
赤い椿のように派手でも見かけと違うと言われる女性になりたい。

茜色に染まる空は瞬く間に消え去り、丸い月が煌々と光って
長い夜が始まる。