温もりを探して 
昨夜は、澄んだ夜空に三日月がはっきり見えて、
星がきらきら輝いていた。

寒いわ、風が冷たくなってきた!
風邪をひいていらいらしていた主人に「出て行け!」と言われ、
私も負けずに、「悪い事していないのに出る必用なんかない。」

そう言ったものの、午後8時頃から10時頃迄あても無く
町を歩いていた。

海風の冷たさに我が気の短さ、愚かさを反省し、
勝手な人は相手にしないと自分に誓ったはずが、
何故、かっとしてしまったのかと家路に戻る。

彼は口が悪く、昔から次女も数え切れないほど言われている。
私は、父娘の間に何度も入って話を聞いた経験がある。

今日も無言で動いている私に話しかけてくる彼、
食事の支度をする為のお手伝いさんかと思えば腹がたつ。

家事は自分の仕事と思えば腹も立たない。
隣の芝生は良く見えて、他所の家は暖かい家族に思える。

温かい家庭は、自分で築く努力をしなければならない、
それでも努力をしても性格の違いの大きさは、
どうする事も出来ない。

最近は笑顔で暮らす事を忘れていた、
指先が殆ど切れてお化粧する事も忘れていた。