小寒
今日は、二十四節気のひとつ小寒。
寒さが最も厳しくなる前の時期と言われている。

南国も冷たい雨が降ったり止んだりし、真冬という感じがする。
雨が降ろうが寒かろうが暑かろうが、
主人は自転車で外出をしている。

私は、近くの古本屋さんに立ち寄り目に付いた本を
立ち読みして二時間くらい過して居た。

その本の中の一冊に、誰かに小さな親切をすれば、された人は嬉しいし、
した人も豊かな気持になる。
その事が、天国銀行の台帳に記帳されるという。
その銀行に預けるものは、善意と真心と経験との事。
その人が生存している間、
どんな風に人を愛し、どんな風に毎日を生きてきたかが
問われるという話しだったような気がする。

主人も「これからは貯金はしない、自分の為に使う。」と言っている。
今迄、娘さんの教育費の仕送り等に相当お金を使ったが、
誰一人、気持だけの物をくれる子供はいない。
だからと言って子供に何も求めてはいない。

貯金が有れば大体の物は買えるが、愛がなければ人の心は満たされず、
寂しい不幸な人生を送ると思う。

私は、貧しい家庭に少女時代を送ったから、
温かいご飯が食べられて一品の惣菜が有れば幸福で満足。

そして誰からも愛されず、愛する事も出来ぬ孤独な人生は
送りたくない。

孤独な人生ほど生活するうえで悲しい事はない。
小雨のなかをこんな事を思いながら帰って来た。