お盆、お墓参り
 お盆は、インドのお釈迦様が語在世の頃、お弟子さんの中で
神通力第一といわれた木蓮尊者が亡き母が餓鬼道に落ちて、

非常に苦しんでいた事を知った。それを救いたいとお釈迦様に尋ねれば、
雨期にある安居の終わった時に、大勢のお坊さんに布施行をする様に

教えられた。そして木蓮尊者のお母様が餓鬼道から救われたとの事。
餓鬼道という所は、いくら沢山の食物があっても皆火になって燃えてしまう、

いわゆるこの世の煩悩の事。美しいもの、名誉等はみな煩悩が元である為に
求めても求めても、きりがないものとの事。

その解決方法としてお釈迦様は、いかにして大勢の人々に布施が出来るかと
考えた。お盆の事を調べればもっと長くなるので、これ以上調べるのは辞める。

真夏日の暑い日ざしがふり注ぐ中、主人と盆棚を組み立て、提灯を飾ると
何時もより豪華なお花、お供え物を買物して帰って来た。

すると丁度、お坊さんが来て5分くらい拝んで頂き、お布施を渡した。
お布施とは、高いものだと私はお坊さんがくる度思う。

余りの暑さのため、少し休んでから二人でお墓の掃除をしながら、
お参りをして来た。「お爺様、お婆様、亡き奥様、天国で仲良くね!」

三人が成仏できる様にお花やお線香を炊いて小声で拝み両手を合わせた。
潮の匂いが漂う海辺のお墓は、涼しい風が汗を流してくれる。