時を待つ
狭い家なので深夜1時45分に家族が仕事から帰宅した音、
電話の話し声、階段を走って昇る音、

そして私の寝室の隣部屋に入り襖を開けたまま話す携帯電話の音。
その音は、知らぬ間に聞えなくなり再び眠った。

短日は、もう夜が明けたと思っても時計は午前4時。
カーテンの外は明るいけれど又、眠る。

小鳥達のさえずり、表通りの車の音、
近所の人達の話声で目覚めれば、時計は午前6時になっていた。

短夜は、ぐっすり眠れぬまま朝を迎えてしまう。
昼食後、眠くなるのは睡眠不足かと思う。

昨日、遊んできた主人は朝も起きられず日中も昼寝をしている。
彼に、何処で誰と会っているのか問い詰めたい。

しかし、次女が戻ったこの二年間、主人の傍に近寄る事も
問い詰める事もできない。「お父さん、牛乳を買って来て!」「うん」

主人は夫では無くなり、愛のない夫婦であり次女の父だけの人になる。
私は、一体何なのだろうと自分の立場がつまらない存在だと思う。

こんな時、主人も外の人に相手にされなくなれば戻る場所は家庭、
次女が嫁げば、私と二人の生活になるかも知れない。

その時まで私が静観していれば、二人で一からやり直す時がくる。
其れまで色々な人と接し、自分を見つめ直して生き甲斐を持って暮したい。