母の日 
太陽の眩しい小鳥達がさえずる清々しい今朝5時起床。
海掃除、川掃除が有ったので主人が海掃除に行き、

一軒に一人出れば良いという決まりがあるので、
私は、表通りに近い玄関先の草を取りながらお掃除をしていた。

桜並木の葉は、濃緑になり何処を見ても青葉ばかりが目に付く。
山々は空よりも青く、一点の曇りもない快晴の朝になった。

母の日という事もあり、次女は亡き母にカーネーションを、
私は香花を添えてお仏壇に飾った。

私の両親は亡くなっていないけれど母の日になれば必ず思い出す。
「××母の日が近いからお母さんに送って頂戴!」母から

電話がきていた。言わなくても判っているのに向こうから言われると
余り良い気分はしなかった。

年老いた母が長年、食べたい物も着たい物も着られず不自由な生活を
して居ると思えば、哀れに思い望む物をあげていた。

挙句の果てには、私の人生迄も壊してしまった両親を憎んだ。
しかし、亡くなれば憎しみは消え、20代で人の命の儚さを知った。

今日も、海へ行き、「お母さ~ん!」と呼んでみる。
すると晴れ間から急に母に似た雲が顔を出したような気がした。

その雲が消えると次のごつごつした雲が「お前は自分の欠点を直しなさい!」
私に忠告してくれた。それは父の言葉ではと私なりに思った。