心の時計
海に降る雨は、ざぶざぶと音が大きく聞える。
昨日から雨は降り続いて、海さえ鬱陶しく眼に映り、

北の空だけが白っぽく見えたのは、
きっと晴れているのだろうか。

今朝7時半、彼女が車で迎えに来て主人は隠れるように
「今週はゴミ当番だからゴミ置き場を見てあげる!」

嘘だと判っていても、私は笑顔でPCを見ているふりをしていた。
その時、時計は午前7時30分だった。

午前7時30分のまま、私の心の時計は動かずにじっとしている。
時間は動いているのに、私の心の時計は動かない。

彼が、朝食を美味しいと喜んで食べて居た時だけ別の角度に
瞬間動いただけだと思う。

今夜、午後7時30分になれば再び笑顔が戻るだろうか。
今夜、午前0時になれば明日は来るだろうか。

明日、夜明けと共に元気な私に戻れるだろうか。
心の時計を忘れ、目の前の本物の時計を正直に見られるだろうか。

現実から逃避せず、自分の考える道を真っ直ぐに歩いて行こう。