白木蓮 
冷えこむ今朝、5時半起床。
6時には、暖かな日差しが降り注ぐ晴れの天気が戻る。

隣の庭に眼を向ければ木蓮の花が、満開に咲いていた。
満開といっても花は、閉じたような形で上向きに咲き全開はしない。

3月の太陽の光りをいっぱい受けて、南側が膨らむため花先は北側を差す。
普通は、3月15日~4月10日頃に咲くが、温暖な我が町は一足早い。

その花びらは大きく白くて清楚な姿をしている。
私を見てよ!と咲いても誰も見向きもして貰えない。

木蓮って寂しい花だと思う。そして孤独な花。
既に散ってしまった椿の花びらと同じように、

花の豊富な町では、椿も、白木蓮も「綺麗ね!」言う人はいない。
そろそろ土の下からスミレが顔を出す頃、

スミレも美しい紫の花、小さい為に人に踏まれてしまう。
花の命は短くて儚い。1年かけて咲いても散ってしまえば忘れられる。