久しぶりに見た富士 
家族の風邪の看病をしながら昨夜11時頃、ぐっすり眠ってしまい、
今朝5時半起床。

風がひゅうーひゅーとガラスをカタコト揺らし、
風の音の強さで眼が覚めた。

日差しの暖かい晴れの朝、完治しない主人が7時に起きて来た。
卵粥とスープを食して貰い、私は、半月ぶりでトーストの食事を摂った後、

裏庭に行き、誰も手入れをしていない庭は荒れ放題に荒れていた。
「ずっと庭を見ていない」と言う主人に呆れてしまい、

散らかっている金具等を少し片付けてから
さくらんぼの木を見れば、枝先がピンク色になっていたので

もうすぐ桜にそっくりの花が咲く日が近いと喜んでしまった。
そして、真っ白に雪化粧した富士山を久しぶりに眺めた。

青空よりも更に青い富士山は、やっぱり綺麗。
その下の桜並木に桜が咲く頃になれば、絵に書いたように美しさが増す。

近所の方に、「今まで見えなかったけれど何処かに行っていたの?」
聞かれ、手短にお話をして、友人宅へ御土産を手渡して来た。

暖かな日差しが降り注いでも、風の冷たさに春はまだ遠い感じがする。
如月は、春が近づいたり、遠のいたりと人を迷わせる月だと思う。