葉月
静かに小雨が降る朝、6時起床。
辺りの樹木は、雨の雫に濡れ濃緑に青々と色鮮やかに見える。

日差しが無くても、蝉の鳴き声が賑やかに聞える朝になる。
窓を開ければ、カモメが5羽、羽を大きく広げて

すいすいと飛んでいる。カモメ達は、空を飛べていいなあと
羨ましく思う。もしも、私に羽があったら、あの町へ行く。

あの町で貧しくても自由に暮したい、そんな事をふと思う。
現実は、思うほど甘いものではない事を知っているのに、

何故、そんな事ばかり考えてしまうのだろう。
その先には、もっと辛い現実が待っているかも知れない。

朝食後、裏庭に行き、ミニトマトを20個くらい摘み取って
冷蔵庫に入れて置いた。8時になれば雨も止み、急に明るくなってきた。

今日から8月になり、増々、酷暑になるような気がする。
空が明るくなれば、蝉の声は雨音よりも更に、うるさく聞える。