霧が漂う朝
短夜になり、深夜0時頃、眠ったと思っている間に夜が明けてしまう。
今朝は、ぽつぽつ静かに雨がふる音を聞き、

雨だわ!静か過ぎて優しい雨音にもっと眠って居たい気持ちになる。
庭の樹木の硬い青葉が、ざわざわと微かな風に揺れ

灰色の空に、白い霧が辺りに広がり、何も見えない。
霧が、一面に広がる光景は珍しい。

やがて雨は、ざあざあ音を立て本降となり、
霧で何も見えない山の方から、朝もやの匂いが漂う。

何時も住んでいる町ではなく、まるで別世界のような錯覚を起こす。
梅雨時は、鬱陶しいけれど酷暑の夏よりも涼しく過しやすい。

近所のお宅の庭には、赤、黄色、白等の百合が満開に咲き乱れ
まるで百合の里を思い出してうっとりしてしまう。

梅雨時には、梅雨時らしい良さがあるんだわ!
遠くに眼をやれば緑の水田に、白いコサギが餌を食べている。