五月の雨は優しくて
うららかな春も終わり、初夏なのに、何て寂しい夜だろう。
皆が眠った深夜11時半過ぎ、急に雨が降り出した。

五月の雨は暖かく、ぽつぽつ降っては直ぐ止んでしまう。
早寝をしなければと思いつつ、もう午前0時になってしまった。

あれもしなければ、是もしなければと気持が焦るばかり。
今朝は、晴れたり曇ったりの天気だが、明日から雨との予報。

洗濯を3回して置く。主人は、今日もブリッジの中の歯が痛いと
元気がない。手術をしても痛みに強い彼が、痛いという事は、

虫歯が相当、悪いと思う。以前から何度も歯科へ行く事を勧めていた。
午後5時になれば、洗濯物が風にふわふわと揺れ

雨になるんだわ!空を見る。黒い雨雲が流れ、どんどん広がり
今にも降りそうな空模様になる。

五月の風は優しくて、私の頬をそっと撫でてくれ、山の上に飛んでいく。
直ぐに寝てしまう主人を見る度、私の心の雨雲が晴れない。