後継規格
 最近、HTMLは時代遅れで今はXHTMLだというような趣旨の発言をしてる方をちらほら見掛けます。
 2007年冬頃迄はその発言は強ち間違いでもなく、頑なにHTML4以下のテーブルレイアウトに拘る人に、テキスト中心のWEBサイト構造構築に適したXMLベースのXHTMLに移行するよう強く警告する意味で「時代遅れ」と言いたくなる気持ちはわからないでもないです。
 しかし、ちょっと前からHTMLの後継規格がXHTMLだという前提自体が間違ってきていて、今はテキスト中心ではないWEBサイトに向いたマークアップHTML 5の策定が進められています。

 最初にW3CがHTML 5の草案を公開したのは2008年1月22日です。
 それからもう一年半以上経過しているのにHTML 5の存在を知らずにずれた発言をしてしまってるうっかりさんが散見されるのはどうなんだろうかと思うのだけど、面倒臭くなってそんなに親しくない人には指摘しないでいました。
 でも、そろそろ言わなくちゃ。
 W3CはW3C,マークアップ言語「XHTML 2」を「HTML 5」に統合へ の記事にあるように、XHTML 2 Working Group charterを2009年12月31日で終了し、その分のリソースをHTML WG に投入するみたいですよ、って。
 (念の為に書きますが、XHTML 1.0やXHTML 1.1で書かれた文書がブラウザで閲覧出来なくなる訳ではないです。)

 HTML 5にはGoogle Chrome、Firefox、Safari、Operaといった殆どの最新ブラウザが対応しています。
 ただ日本の60代以上のインターネット利用者の大半が使用しているInternet Explorerの最新版Internet Explorer 8にはまだ実装されてません。
 そのことはGoogle I/O 2009でもネタとして取り上げられてます。
 (詳しくは@ITのグーグルが賭けるHTML 5の未来というレポートをご覧あれ。)