静かに怒って居る
 インターネット上の世界に架空のものが多くあるとしても其処で生じる人間関係までもを架空のものとしてちゃんと向き合わないのは問題だと思う。
 何と無く今愚痴りたい気分だ。

 インターネット上で、メールなりチャットなりゲームなりで知り合った人が居るとする。
 インターネットだけで無くオフ会で頻繁に会ったり、長時間電話で相談し合う程の仲に其の人となったとする。
 其の人との関係は架空のものか?
 職場や学校で親しくなった友人達との関係と何が違う?
 インターネットが媒介して成立した関係だから其の関係は希薄なものだと如何して決め付けられる?

 オンラインでもオフラインでも僕の人との付き合いは同じだ。
 女性には優しく、男性には比較的ぞんざいに。(男性は場合によってはかなり厭味に)
 初対面の人には「初めまして」といい、相手が強く望まない限りは僕が慣れ親しんだ敬語で話す。
 失礼な口をきく子供と出会ってしまった時は、相手の年齢の幼さを考慮して僕がどれだけ相手の失礼な口調に不快になったかを表情や言葉で伝えてしまわない様に気を付ける。
 失礼な口をきく中年おやぢと出会ってしまった時には相手の年齢を慮り、なんて精神年齢の低い人なのだろうと憐む。
 僕の態度は相手の性別や年齢により変化はあっても媒介によって変わりはし無い。
 インターネット上にて関わった人だから、架空の人間関係だからと切り捨てたりはし無い。

 だからさ。
 携帯電話の電話帳でチャット仲間の連絡先を登録したグループを「仮想空間」と名付けて登録するのは止めてくれ。
 僕は架空の存在では無く、生身の人間だから。
 「架空の存在だから何を言っても傷付かない。」なんて謂うな。