斤斤計較
 「けーちゃんがいると空気が違うもん。日本じゃないみたいになるの。ほんとかっこいいよね。」
 なんて事を昨日愛らしい笑顔のお嬢さんに言われました。
 因みに「けーちゃん」とは僕の事で、昨日の僕の格好は「かっこいい」といえる類いのものではありませんでした。なんせ昨日の僕は白いタンクトップに白いシャツと赤いパンツという、実に地味ないでたちでしたから。

 一緒に行動している知り合いと何か話さないといけない雰囲気なのに余りに話題が無い時、相手の事を何でも褒めちぎる事がありませんか。少なくとも僕にはありました。
 何でもいいから相手が着ているジャケットの格好良さ、髪型や持ち物の奇抜さ、目に付くものを片っ端から褒めちぎるかのような空気を感じてちとうまく相手の褒め言葉を受け流せずにいました。

 てか、僕の服はビジュアル系ぢゃ無く、どちらかといえばミリタリー系です。