泣女
 泣き乍歩いている時に限って野郎に声掛けられるのは何故だろうか。
 声を掛けた女が泣いてるのは困惑するだろうが、「如何してこんなのに声掛けちゃったのだろう」なんて感じの顔される僕の身にもなって欲しい。

 僕の眼が濡れて見えたのも大きく見えたのも、決して僕の黒目が大きい訳じゃ無く単に泣いて居たから。
 てか、そんな時にしか声掛けられない僕って何なのさ。