結婚願望
 親友と話して判った、今度は本気だ。

 六月二十三日にリヴィエール長良にもう予約してあり…招待状は年が明けてから実家の方に…色々聞いた。
 何度も別れそうになった事も、今は凄く幸せな事も、彼氏は今彼女の実家で婿養子状態である事も、結婚して姓を変えたら旦那と同じイニシャルになる事も。
 相手は前に僕が彼女から聞いた事のある人。多分、彼女を幸せにしてくれる人。
 僕は僕の事を少ししか話さ無かった。彼女の声はとても幸せそうに喜びに満ちていて、話せ無かったから。

 『幸福な結婚とはいつでも離婚できる状態でありながら、離婚したくない状態である。』
 これは僕にとっての幸せな状態。彼女にとってでは無い。
 僕には全く結婚願望が無いだろうと断言した奴が居る。違う、ある種の結婚願望が無くても別の種のものがあるのだ。