できたとこから↓。カルペンティエールの能力が欲しい。無理。

そして市内某所へ移動。車で乗りつけてすっと買ってく人やでいつも誰かしら客がいるケーキ屋さん−−おいしいに違いない、けどまだその機会がない−−やら、こちらはほとんど顔ぶれの変わらない街なみを抜け、…
…そう、ほたる。

明 滅 。

水面に映るその小さな光をほたると重ねて揺れる。

紫陽花もすでに咲いてて。ちらほら、あるいは一杯に。
舞うほたる。

   *   *

日曜日の晩だからか、人は少なめ子どもはキャッキャッ、でも橋の上で眺めてるとちゃんと小声でささやくように。それがほたるの光の、その明滅の持つ力なんだと思う。

やんちゃなほたる、路へ飛び出してきたのをそっと手を差し出す。とまって歩いて手のひらをささ、点滅するのをまた葉っぱに寄せると、しがみついて消えたり点いたり。

その感触を左手に、感情を空へ−−すっかり暮れた夜空へ、そして家路へ。
ささ。