これだけ目につくと、さすがにいくつか読んでしまう、椎名林檎のインタビュー。
でも、キーボード・マガジンだったか何だったか、クリエイターサイドの雑誌の記事が、さらに電腦化されている音作りの現場の話と共に、興味を引く。使っている機材、作り込み、各種楽器、…、創る側として実に具体的に語る彼女らの言葉と写真は、本人の言葉を半端に繋いで結局インタビュアーの思い込みになってしまう数多の記事とは、明らかに一線を画する。有意識的でないと、ものなんてつくれないこと、それは、引き摺った感傷なんかじゃなくて、もっと cool な、醒めているともみえる視線が必要なこと、ふと坂本龍一のサウンド・ストリートなんかが思い浮かんだりしつつ、思う。