冬椿
小高い山の中腹を吹く冬の風は冷たい。

私は友達の仕事の都合で一人静かに、
木の椅子に腰をおろして、
風の音を聞いて居た。

伴侶は恋人と初詣に
派手なカリウシウエアを着て出かけた。

何も言わずに見送り、
好きな歌を聞いた後、
外に散歩に出かけた。

やがて風の音は耐え、
草木の香りもしない。

悲しい時は何時も両親に語りかける。
「私を守ってね!」

すると天国の父に「お前の態度が悪い!」
と言う。

母は「お前はお化粧もせず、Gパン、テイシャツの
ままで全くお洒落もしない、男性みたいだわ。」

人間は心の中で嫌っていると相手も嫌う。
喜怒哀楽の感情は、きっときっと、
母の胎内で育まれたに違いない。

南国とは言え、
夕暮れどきの風は再び冷たくなり、
ひゅーひゅーっと冬らしい空模様になる。

又両親を悲しませてしまった。
大粒の涙がぼろぼろ流れた。