南の海
ゆいレールから降りて浜辺を歩いた。
古い木の椅子に腰をおろして

白っぽい海、マリンブルーの海、
ざざざーっと寄せては返す波の音。

私は五感を全て耳に集中し、
波しぶきを聞いて居た。

燃える太陽で海の色が見えない。
海は色を失い、潮の香を失い、

涼しい風音も耐えた。
ひたすら波音だけを聞いて居た。

親不幸な娘を両親は何かを怒り、
悲しんでいるのだろうか。

そういえば此の頃、両親に手を合わせず、
遊んでばかり。

だから深い悩みの中に入り苦しみ藻掻く、
そんな自分になってしまった。

何事にも努力をしなくなって居た。
父と母は亡くなっても、
私の身体の中で生きて居るかも。

紅葉の無い南国、
青葉と枯れ葉が舞っている。