山百合
太陽がじりじり照りつける蝉しぐれの今朝5時起床。
昨日は、炎天下を2回も外出し歯科の治療もしたので
少し疲れがでて午後9時過ぎに眠ってしまった。

これほど早めに眠る事は滅多にない。
何時もの就寝時間と違う為、深夜0時に眼ざめてしまった。

1時間くらい本を読んだ後オリンピックを少し見て再び眠る。
熱帯夜が明け蒸し暑い朝、カーテンの隙間から日差しが降り注ぐ。

一人暮らしになって既に34日も経てば少しは緊張感がとれ、
中古アパートの街灯とその周りの器具の取り付けも電機屋さんに依頼し、
材料の取寄せ、休日が入ったりしたので5日もかかった。

近所のお付き合いや歯科の治療をしている為、
結構する事がある。

この34日間、1度も外食に行かず近くの温泉等に遊びにも行かず、
1日も休まずに一人分だが手作りの物を食べている。

台所には扇風機もクーラーもないので暑さで汗が頬をだらだら流れ、
この頃は頭がくらくらする時もある。

草取りも中々捗らないまま雑草がぐんぐん伸びて
真っ白な山百合が咲き始め、あゝもう8月になったわ、早いなぁ心で呟く。

主人も帰宅が近づけば滞在先から旅行に行くのは昨年と同じこと。
「今年は行かないよ。」約束してくれたのは嘘かもしれない。

彼には「はい。」と素直に返事をしていても心の中では悔し涙でいっぱい。
ずるい人だから一緒になった時から嘘と裏切りの人生だった。

それでも女って弱い者、一人で生きてゆけずどんどん年月は過ぎていく。
私は平凡に生きる事が夢だった。平凡に生きる事がこれほど難しいとは。