涼暮れ月 
昨日は、1年中で一番昼が長い二十四節気のひとつ夏至。
冬至に比べると、昼間の時間差は4時間50分もある。

夏至は、梅雨の真っ只中なので
日照時間は冬よりも短い事が多い。

1週間くらい前の梅雨寒が嘘のように、昨日は35度の暑さだった。
熱帯夜から明けた今日も30度を超える蒸し暑さ。

太平洋高気圧が強くなり、台風も次々に発生し、
台風5号は、週末に沖縄に接近するおそれがあり、
北上し、その後日本列島の西から北に回り込む進路をとるかも知れない。

梅雨の期間を6週間とすれば後2週間以上梅雨が続くはず。
この様子ではなんだか梅雨明けしたような錯覚を起こす。

でも、夕方吹く風は汗を流してくれる。
血潮紅葉の下に佇めば葉と葉がざわざわぶつかり合い、
初夏でも夏の終わりに吹く爽やかな涼風を感じさせる。

田植えから数日経てば青々とした苗の丈も伸びて
夕暮れの風にざざーっと波のように大きく揺れていた。

午後7時を過ぎて辺りが薄暗くなっても、
小鳥達の声が耳に入ってくる。

六月の異称を水無月と知っていたが、
涼暮れ月ともいう事は今迄に知らなかった。