うろこ雲
どこまでも高い青空、小鳥達は歌を唄っている。
あれはうろこ雲だろうか。

空いっぱいにうろこ雲が広がって富士中腹を
囲むように丸い輪のような雲が浮かんでいた。

稲刈の終わった水田に白鷺が、雀が、鴎が大きく羽を広げて
すいすいと自慢そうな顔をして舞い降りる。

秋って寂しいから嫌いだったけれど、秋って素晴らしい。
桜並木の青葉はちらほら散り始めた。

そして黄色い葉、赤い葉と紅葉しながら秋は深まっていく。
水も少し冷んやりして顔を洗うときりっとする。

手荒れが気になると秋がきたと思う。
栗ご飯を炊くと秋の味がする。

朝市に菊花が並び、菊花祭りを見れば大きな菊、彼岸花みたいな菊、
色々な菊が秋を彩る。

清々しい風に乗って雀が私の足元に飛び降りた時、
逃げないように暫く動かずに愛おしく見ていた。

山の緑に誘われて近くの山に午前中から登って夜は山の宿でのんびりしよう。
熊や猪がでないで欲しいと願う。