清明
昨夜からぽつぽつ雨がふっていた。
雨が止む事もなく今朝もずっとふり続き、

二十四節気のひとつ清明の日でもある。
太陽黄経15度の時で万物が若返って清々しく明るく美しくなる事。

ふり続いた雨も夕暮れ時には止んでお友達のお宅に行き、
疲れていた彼女の肩を揉んであげると喜んでいた。

久しぶりに肩を揉むと昔、母や義母の肩を揉んだ事を思い出し、
何時迄たっても「有難う、もういいわ。」と言わなかった。

肩や身体を揉んで貰えば気持が良く楽になるからだと思ったが、
長時間かかるとコツを知らない私が疲れてしまった。

近所の庭を見ながら歩いて来ればチュウリップ、桜、パンジー等が
咲き誇り、春のお花がどんどん花開いている。

雨上がりの曇り空に満開の桜が少し色濃く見える。
黄色いタンポポが畦道に咲き、小川がさらさら流れて

まるで童謡の歌詞に出てくるような長閑な水田を通って来た。
大地はたっぷりと水を含み、空気が澄み、思いっきり深呼吸をする。