春の雨 
今朝は、しとしと春の雨がふっていた。
私がうとうと夢を見ていたら、雨はぽつぽつ音をたて

「早く起きなさい。」と目覚まし時計のように耳に聞え
午前6時に起床した。

少し暖かい春の雨が降るなか、
7時過ぎに回覧を次のお宅に渡して来た。

遠回りして河沿いを歩いて我家に帰る時、
枯れはじめた菜の花の上を桜がいっきに咲きはじめて

すっかり春らしい光景に足取りも軽く我家に戻った。
春の雨は柔らかく優しく降っていた。

水溜まりに行けば二羽の鴨が仲良く餌を探してゆっくり歩き、
何時見ても歩く足が止まる程可愛い。

止まない春の雨が降る町を傘を差して買物に行って来る。
眠気も覚めるような風がひゅうっと身体にぶつかり、

落ちた若葉と共に川に流れて海の方に消えていく。
風に冷たさはあっても、春の雨は暖かい。

冷たさと暖かさが混ざり合うから春なんだわ。