11月19日 冷たい人
昨夜、帰宅した主人は、「帰ったぞ!」それ以外は何処に行った事も、
何も教えず次女とお喋りをしていた。

そして彼は冷え込む今朝6時起床し、6時半頃、何も教えずに
無言で車で外出して行った。

携帯の電源も切ってあるので、聞く事もできず、一人で黙々と家事をする。
強風のために桜並木に残っていた枯れ葉も殆ど散ってしまい、

山頂に雪化粧した富士を見て、こんなに晴れている空なのに
どうして自分の心は晴れないのか、と友人に説いた。

「御主人も娘さんもお客様だと思うのよ!」元気な友人に叱られたが、
私は、今迄そういうふうに思えず、妻だと思っている為、腹が立つのかと

主人を操縦できない愚かな自分が情けなくなる。「お帰りなさい!」と
迎える事もできずに無視して、汚れた物を見る目線で一晩過した。

やっぱり、私は愚か者だから、利口な妻にはなれそうもない。
家庭生活等、相手の協力も無ければ楽しいはずもない。

何時も、彼の体調の悪い時は心配して尽くしても、彼は、私に見せかけだけの
愛情しかない。彼の心は、富士の雪よりも、もっと冷たいと思う。

彼に買って欲しい物等は何もないけれど、優しさと一粒の愛が欲しい。
自分で決めた人生だから、様子を見ながら明るく楽しい人生にする為に、

努力をしなければと自分に言い聞かせ、夕食の支度を始める。