九月の雨は冷たくて 
雨が降り出していた昨夜7時頃、「お腹が空いたから食事にしよう!」
主人が言った。疲れてずっと眠っている次女を起こしたら気の毒と思い、

何時も、起きてくる迄そっとして、主人と二人で先に夕食をしている。
彼女の起きる時間を待っていれば、主人の規則正しい生活を守れない。

糖尿の主人は食事時間は午後6時~7時に決めている。
其の後、次女が食事中に起きて来たので、用意してある物を出すと、

無言で食べずに急に、バタバタお掃除を始めたので主人が優しい話方で
「食事中だから、お前もお掃除は明日にして食事をしなさい!」と

言っても止めなかった。食事をしている椅子の下から食卓の上まで
片付け始めていた。その態度を見て私の心の中は恐怖におびえていた。

母ではないので言いたい事は何も言えずに暮している私が、注意等
出きる筈がない。この時、私は、此の家には居ない方がいいのではと思う反面、

彼女も面白くない事があったのではないだろうか、彼女の気持になって
考えなければという気持ちが入り混じっていた。

一時間後、食事を始めた彼女は、テレビを見ながら大声で笑ったり、父親に
話しかけていた。主人は大工仕事の疲れが出て眠っていても、彼に話していた。

後で主人に話した所、「気にする事はない、当然の事をいったんだ。」
大人らしく言ってくれた。しかし、お仏壇にお線香を3本上げる理由は、

「亡きお母さん、姉、父の分よ!」三人家族の分を3本上げるとの事。
こんな事を気にしていたら生活できないと平静を装っている。

私が食事を作らなければ、誰も作る人はいない。自信を持って生活していれば
いいと思いながら可燃ゴミを二回出して来る。

外は、急に冷んやりした雨が降っている。九月の雨は、時々、冷たい雨になる。