オズの魔法使い
なるほど、こういう映画であったのか。
ヴォードヴィルの伝統やミュージカルのスパイスも併せ、というか大衆演芸を全部ひっくるめてハリウッドの場で、総合芸術、としての映画の立ち位置がよくわかる。
つぶれかけるとオールスターキャストでバクチを打ったりしてた時代である。

それにしても、セピアな単色から、扉を開くと文字通り百花繚乱、テクニカラーなあの場景には目を瞠る。

カンザスといえば何もない地、の象徴であるのだが、チルチルミチルの "青い鳥" みたいなテーマとも併せ、日常性と夢、について考える。